エジプト(10) 3日目朝 ダハシュールまで

ボリュームのある朝ごはん

カイロギザ,最後の朝です。ピラミッドを見ながらの朝食も今日で最後。朝ごはん,しっかりと出してくれるので,十分に栄養を補給して今日はギザにないピラミッドを見学に行きます。

●朝ごはんのプレート。さすがに寒くて,部屋の中で食事
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●後からやってきたオムレツと,ターメイヤ。
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●ターメイヤとは,緑豆のコロッケです。色がきれい。
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タクシーとの交渉

今までは公共の交通機関に乗ってきたのですが,今日はさすがにタクシーをチャーターしなければなりません。

ネットで調べた値段と,最近エジプトポンドが大暴落してしまったことを鑑みて交渉が重要になるのですが…。

一人目:宿を出るや否や「タクシー?タクシー?」と誘ってくるおっちゃん。
このおっちゃんに,ダハシュールとメンフィス,サッカラに行きたいことを伝えると,「500ポンド」だって。いくらなんでも盛りすぎでしょ,あなた。
こちらが200と要求すると,すぐに相手は「300」まで下げてきた。
「俺は,どこどこの何々まで知っているぞ。いろいろ案内できるぞ」というが,あまりにも商売っ気が強すぎたので却下。

二人目:通りまで歩いていると流しのタクシーのおじさんと目があった。
ひょいと近づいてきて行きたい場所の説明をする。

三人目:その話し中に窓の向こうからも別のタクシーのおっちゃんが目を合わせてくる。
二人目との話が途中だったのですが,三人目のおっちゃんの車が前に止まったので,自分が前に歩いて話をはじめると,さっきの二人目のおじさんが「俺の客だぞ」という表情で車から降りてきので,自分もまだ交渉中で変わったことを謝り,結局二人目のおじさんに頼むことにしました。

そこで値段を聞くと up tp you。ならば200スタートでおじさんの提示は300。200ともう1回頼んだが,言って帰ってきてで5時間はかかるんだよ,だからねぇ…と言われて,間を取って250ポンドで決着しました。

交渉するときに,こちらが妥協していい,と思う金額(今回は250ポンド)よりも下の金額(200ポンド)を提示して,最後にちょっと上げたところで落ち着ける,という作戦を取ると,スムーズに行くと思います。

エジプトって安全なの?

エジプトの治安ですが,テレビの報道だと情勢が厳しかったり,テロが起こったり,などということで危険なんじゃないか,と思うかもしれませんが,観光客が行くようなところでは,とても安全なんじゃないかな,と思います。

地下鉄ではすべての駅で荷物検査(空港にあるスキャナ)があるので,入り口は長蛇の列になってしまいます。
カイロの博物館でも荷物検査がありました。

今日行く観光地では,入り口では警察官(それも複数名)がいて,警官はタクシーのおじさんのIDカードと免許をチェックします。また,警官はタクシーのナンバーを大きなノートに控えます。
さらに,場合によってはトランクを開けてのチェックもあり,危険物がないかどうかをチェックします。
タクシーのおじさんは慣れたもので「チャーターしてるんだよ」という感じで警官と話しますが,一々物々しく確認をするのです。

いい意味でかなり真面目にやっています。
そういう風景を見ると,旅人にとっては安全なのかな…とつくづく思うわけです。

ですので,エジプシャンさえ攻略できれば,十分に安全な旅行が楽しめるかな,と思います。

話がそれましたが,最初に向かうのは,ギザから一番遠い,ダハシュールです。

ダハシュールの屈折ピラミッド

●ギザからダハシュールまでは小1時間かかりました。

道中バナナ売りを見つけては,おじさんバナナを購入。

「食え食え」と,何本も皮までむいて渡してくれて,おもてなしをしてくれました。

ダハシュールはギザにはない2つの種類のピラミッドがあり,それを見て回ります。
(入場料40LE)

●屈折ピラミッドの全貌 途中でカクンと折れ曲がっているのが特徴
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●ここまで来ると観光客もまばらです
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●屈折ピラミッドの奥側から,赤のピラミッドを望んで
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●化粧石もかなり残っています。
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ギザのピラミッドだけでも十分ピラミッドとして面白いのですが,いろいろな形のピラミッドを見るのもまた一興……,のはずですが,ダハシュールはかなり遠くにあるためか,ギザに比べて圧倒的に観光客が少なく,またウザいエジプシャン物売りもいなかったので,ゆっくりと見学することができました。

一番外側を覆っている平らな岩ですが,もしかしたらピラミッドが建立された当初は,もっときれいに舗装されていて,それこそ光を反射するくらいまでだったのかな……と思うとロマンがあります。

タクシーのおじさんは「ここで待ってるから気の済むまで見ておいで」と,のんびり待っていてくれたので,ピラミッドの周りをぐるっと一周することもできました。

ダハシュールの赤のピラミッド

次に,同じ敷地にある赤のピラミッド。ここは階段を昇って,中にも入れます。

●赤のピラミッドはいわゆる普通の形
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●中への入り口に向かって上がる階段
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●みんな中に入る様子です
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階段を上まで上がると,中から出てきた中国人がヒーヒー言っています。そんなに中に入るのが大変なのか……。
ここで門番みたいなエジプシャンがいて,払えとばかりにお金を見せてくるのです。
20LE札を見せてきたので,当然のように払ってしまったのですが,実はここでは払う必要なんかないんですね。後で気づきました。彼の小遣いになるのでしょう。

●中へと進む階段 すごく狭い
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中へと進むときに,実は後ろ向きにはしごを降りるように降りていくと降りやすいと思います。
「歩き方」なんかには臭い,と書いてありますが,ちょっと温泉のような臭いはしましたが,耐えられないほどではありません。

●中のようす1 狭い部分とかがある
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●中のようす2 階段があったり
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●中のようす3 狭い通路があって
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●中のようす4 最後に大きな空間が広がる
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4000年以上も前にピラミッドって作られたんです。中にかなり大きな空間を作りながら,それでも全体ががっしりとして崩れないように作るなんて,本当にすごい技術です。

●入り口から下を望む。ぽつんと待っている私のタクシー
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1時間ほどダハシュールを見学した後,次はメンフィスに向かいます。

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