宿が手配してくれたタクシーに乗って,アスワンの見所を回ります。
宿の人が「フィラエ神殿に行くときのボートは,誰かと一緒にシェアすれば安くなる。1回100ポンドで往復だから,10人だと10ポンドになるから」ということまで丁寧に教えてくれました。
まずは地理の授業でも勉強した,アスワンダム・アスワンハイダムです。
アスワンダム
アスワンダムは,アスワンの街から郊外に行こうとするときには,必ず通りますが,ダムの縁にある道路は,途中で停車できず,また,警官(検問)もあり,写真を撮ってはいけないらしいのです。タクシーのおじさんに「注意してね」,と言われました。
道の端から端までは,普通に走って3~4分程度。2kmかそこらはあるのでしょうか。非常に大きなダムです。
●とか言いながら,「今なら撮ってもいいぞ」と言ってこっそり撮った写真 ダッシュボードのティッシュのハコが反射してすみません。
アスワンハイダム
こちらのほうがより上流にあるのでハイダムと呼ばれる由縁です。
観光地になっているので,料金をしっかり取られます。(入場料は30LE)
これら2つのダムによって,毎年のように起こっていたナイルの氾濫をコントロールできるようになったとのこと。
逆に問題点もいくつかあって,例えばその氾濫の水によって押し流されていた害虫やら土地に含まれた塩分などが流されなくなってしまっただとか,遺跡が沈んでしまう可能性があるから,巨大なお金を使って移設した,などということがあるらしいのです。
ここもダムの縁の道路の長いこと。入り口から5分程度走ったでしょうか。途中の休憩所のようなところで一服します。
●ダムによってせき止められた湖
●水力発電もしています。
●水力発電のしくみ…かな?
●衛星写真。上がアスワンダム,下がハイダム
●遠くに見えるモニュメント
●ロシアの協力で作られたらしく,記念碑もあります。登ることもできるらしいです。
●キリル文字とアラビア文字で書かれています。
ダムを見て「でかっ!」というだけなのですが,見ごたえはありました。
フィラエ神殿(イシス神殿)
アスワンダムとハイダムにはさまれた部分に位置するフィラエ神殿。
エジプトに来て,初めて「神殿」というところに来ました。
おお!神殿! 一面の壁画! ヒエログリフ!
これぞエジプトです。神殿自体はさほど広くはないのですが,壁画に圧倒されました。
写真ですと外側からの風景が多いのですが,神殿内部の写真は暗くなってしまいました。ただ,内部の壁画も大変見ごたえがあるものです。
●入場料は60LE。エジプト人は10LEと書かれていると思う。
●チケットオフィスを越えて,船着場へ。結局他のグループと合流できなかったので,往復100LEで1人で乗ることになりました…。
●5分ほどの船旅も気持ちいい。神殿が見えてきました。
●神殿側の船着場。混雑しています。
●神殿!
●その2!
●その3! 壁画が美しい
●柱がたくさん
●廊下のようになっています。
●別の小さな神殿
●一面の壁画
●壁画。大変大きい。
●壁画。おっぱいをあげています。
●柱に描かれた,楽器を奏でるお猿さん?
●神殿を斜めから。かっこいいです。
●1時間くらい滞在して,帰りも船に乗って帰ります。
●船着場の向こうに見える家々
●波止場付近にあるお土産やさん。頭に食べ物を載せているお人形です。
未完成のオベリスク
フィラエ神殿に1時間程度滞在した後は,未完成のオベリスクに向かいます。
オベリスクとは,今後ルクソールに行けばたくさん見ることができるのですが,神殿などに建てられている細長い柱で,簡単に言えば「これだけすごいものを経てているんだぞ」という誇示のために作られたそうです。
オベリスクの原型を作っている途中,ひび割れてしまい使い物にならなくなったため,そのまま放置してしまった「未完成のオベリスク」。完成したら最大のものになっていた,ということです。
●石切り場の上に,オベリスクがあります。入場料は40LE
●オベリスクの先端から。長さがわかりにくいのですが…
●オベリスクのお尻(地面に立つほう)から。相当長いのです。
●オベリスクのお尻からもう1枚。
●それを抜けて出口へと続く道は…。
●恒例のお土産ロード。勧誘はしつこいのですが,もう慣れました。
これでショートツアーはすべて終了です。
カイロに比べるとアスワンを走る車はあまり多くなく,クラクションも鳴らさず,道もきれいなので大変快適でした。
別れ際にタクシーのおじさんが「ちょっとチップ頂戴ね」と言ってきたので,150+20LEを渡したらとても喜んでくれました。
このあとコシャリを食べに行くんだ,と言って去っていきました。サラッとしていて大変良かった。
今日は朝からあちこち回ったので,とりあえず宿に戻り,2,3時間仮眠を取ってから次のことをしようと思います。