今日は,朝の3時半起き。
4時に迎えが来て,アブシンベルまで行って帰ってくる,というツアーに出かけます。
●朝ご飯の代わりにもらったお弁当
アブシンベルまでの道
アスワンがアブシンベル宮殿までの拠点の町になるのですが,実はものすごく遠いのです。片道およそ300km。朝早く出発するのは,見学に適する時間が午前中の早い時間で,それ以降になると暑くって見学どころの騒ぎではなくなってしまうのだそうです。
2月だとそこまで暑くもないのでしょうが,年間を通じてそのようです。
宿で手配してもらったアブシンベル・ショートツアーは140ポンド。行き帰りのバス代です。
4時に迎えが来たのですが,いくつかのホテルで他のお客さんをピックアップし,アスワンの街を抜ける検問の渋滞で75号線という道路に入るまで1時間くらいかかりました。
歩き方なんかを読むと,「アスワンまでは警官護送の車でみんなで一緒に行く」とありましたがそんな様子はありません。ただ,途中で検問が数回あるので,治安は十分に守られているものと感じます。
●検問所で渋滞する車。10や20でははく,50かそこらのバスが詰まってました。
道中はひたすら砂漠です。明け方には朝日も見えます。
最初の検問から3時間ほどで,アブシンベル神殿に着きます。
●朝日
●道はきれいに舗装されています。両側はどこまでも砂漠
アブシンベル大神殿
ようやくアブシンベル神殿に到着です。(入場料120LE)
到着したのが,ちょうど8:00だったのですが,ここでは10:00に出発する,ということでそれまでに戻ってくるようにバスの運転手さんに言われました。
チケット売り場から神殿までは,ゴルフ場のカートのようなものも出ていますが,わざわざそれに乗る必要はありません。
●チケット売り場から神殿への道
●少しカーブを降りていくと
●人だかりが見えた後に
●おおお!ラムセス2世×4のお姿!
●別の角度から
●ごろんと落ちてしまっている2番目の像
●王女様といっしょ
●外から内部を取ろうとして,門番に叱られました
神殿内部は残念ながら撮影はできません。神殿を入るとすぐに巨像が待っています。
中はいくつかの部屋に分かれていて,それぞれに見事な壁画が描かれております。ラムセス2世を讃えるような戦い関係の壁画が多いように感じました。
アブシンベル小神殿
先ほどの大神殿から少し離れたところにある小神殿。
小神殿と言ったとしても,やはり外観は大変すばらしい彫刻です。
こちらも中の撮影はすることができないのですが,ラムセス2世が愛する皇女のために作った神殿なんだそうです。
中の壁画も先ほどとは異なり,お花をあげたり,池のほとりのかめから水が流れたりという,可愛らしいメルヘンチックなものが多かったように思います。
●小神殿は小さな像が6体出迎えてくれます。
●神殿の前でなぜか踊っていた現地の学生
●小神殿と大神殿を望む。大神殿は相当大きなことがわかります。
●反対側の湖にクルーズ船で乗り付けてくるツアーもあるようです。
アブシンベルはただ2つの神殿を見て回る,というだけなのですが,わざわざ見に来てよかったですね。
このころになると,だいぶ交渉術に長けてきたのか,最初20ドルと言われたアブシンベルの写真つきガイドブックを「2ドル」から交渉を始めて,結局3ドル=50ポンドで購入することに成功しました。
砂漠あるある
帰り道。これもずっと3時間半砂漠です。
うとうとしながら道を見ていたのですが,面白かったこと2つ。
●遠くの山のふもとに逃げ水が見えます
●送電線の下に池があるように見えますが,実際には何もありません。
バスで走っているとあちらこちらに逃げ水が見えました。蜃気楼の一種ですよね。
砂漠を歩いている人が「泉がある!」と思ってそっちのほうに行ったら何もなかった,なんていう話を,小さいころに読んだなぁとか思い出してわくわくしてみていました。
そしてもう1つ。こちらは怖いほうで…。
●タイヤ
●タイヤ,何でこんな落ちているのか。
●べローンと広がってしまったものまで。
砂漠の道沿いに落ちているごみで一番多いものは?なんて問題が出されたら,間違いなくタイヤと答えるでしょう。
それほどタイヤタイヤ…。1分走っていたら1回は遭遇するんじゃないかってぐらいタイヤのごみだらけでした。
アスワンからアブシンベルまで思い切り飛ばして進み,また暑い気候のせいでタイヤが壊れやすくなっているのか,わかりませんが,とにかくタイヤが多かったのです。私の車もそうならないことを祈りつつ……。
●帰りも3時間程度かかって,無事にアスワンまで戻ってきました。
ホテルに戻ってきたのがちょうど1時過ぎ。往復8時間くらいかかるしんどいツアーでしたが,中々充実しておりました。