ウズベキスタン1802(12)~4日目(1)サマルカンドの歴史巡り(1)

ホテルのもてなし方

ブハラのホテルもそうでしたが,やはりこのホテルも私一人しか泊まっていない様子です。そして,冬はそれがシーズンなのか,1階の部屋を一度潰して,新しくリノベーションしているようです。

奥の食堂では食事を準備していました。
昨日の英語ができるお兄さんが「もともとの宿泊料金+5ドル」で明日は21:00までロングステイができるとのこと。大変ありがたいです。
そのあとオーナーの女性が出てきましたが,英語が全然ダメ。
お兄さんが心配してくれて,「彼女はロシア語しかできないから,もし聞きたいことがあったら今のうちに色々話しておいて。」と言われました。色々ともてなしてくれることに大きな感謝です。
●ホテルの朝ごはん

●ロシアのピロシキでしょうか。温かいものを準備してくれました。

ルハバット廟

今日のサマルカンドは雨。空が真っ白です。やはりウズベキスタンは青空があってその青さと一緒に「青の世界」を堪能したいのに…残念ですが仕方がありません。今日はサマルカンドの各所を回って歴史巡りです。

一番最初に訪れたのは,ホテルから一番近いところにあるルハバット廟でした。何でも「霊の棲家」建物。という意味である神秘主義者をまつったものです。

●ルハバット廟

ただ,中に入っても誰もいません。部屋がぽつんと1つあるだけでした。。
門番も誰もいませんでしたので,料金もかかりませんでした。運が良かったのかな?小さな室内を見た後は,すぐ次へ向かいましょう。

●中にはお墓がいくつか並んでいますが,誰もいませんでした。

グル・アミール廟

さて,次はティムールとティムールの息子たちが眠るお墓です。
入場料は22,000スムでした。おそらく写真代が入っているのだと思われます。

●グル・アミール廟

一番中まで入っていくと,中心にある墓石の部屋がまばゆいほどの金ぴかの部屋でした。今後,青の丸いドームがあるところは内側からの天井の内装がすばらしいのだ,ということを学びます。

●ティムール帝国の勢力図などの説明があったあとに

●真ん中の部屋の煌びやかなこと!

●中央の黒い墓石がティムールの墓石だそうです。

墓石のある部屋ではしばし,時間を忘れてしまうほどでした。
次の歴史巡りに向かいましょう。

レギスタン広場と3つのメドレセ

サマルカンドといえばレギスタン広場を欠かすことはできません。

●雨のレギスタン広場…。やはりバックは青がよかったなぁ。

切符売り場が2ヶ所あるもののなぜだか片側に人がいなかったみたいで,横からするりと入ってしまいました。うーん,まずいのかな。ばれなければいいかな?

右側のシェルドルメドレセ

イスラム教タブーの偶像崇拝。人物ははもちろん,動物なんかもだめなんですよね。しかしこのメドレセに描かれた装飾はブハラのものとは比べ物にならないくらい大きく描かれていました。

●シェルドルメドレセ

●200スム札と一緒に。むしろポピュラーなのかな?

●ファサードの見事な彫刻群

ただ,メドレセの中に入ってしまうと,中の風景はブハラと同じでそれぞれの部屋ではおみやげ物屋が並んでしまっています。

しかし,ここで警備員に見つかってしまいました。
「お前は入場券を買っていないだろう。今すぐカッサ(売り場)に言ってこい。」
「わかった。申し訳ない。カッサに行く」
と返答したのですが,途中から言い方が変わり,
「いや。いい。私について来い」となりました。

左側のウルグベクメドレセ

警備員に連れられて,左側のウルグベクメドレセに連れて行かれます。そこで待ち構えていたのは陽気なおじさんでした。
「今ここで入場料を払ったら,本来30,000スムのところ,20,000スムでいい。自分はこの広場のガイドだから大丈夫だ。そして,お前はあのミナレットに登ってみたいだろう?」と言います。いくらか聞くと,最初は25,000スムと言ってきたのを,20,000スムだったらいいが,と言って登ってみることにしました。

これは,おそらくおじさんの小遣いになるのでしょう。
エジプトで経験したことと似ています。ツアー客で団体で動いている場合はそういうことは起こらないのでしょうが,一人だと,様々特別バージョンのお誘いが来ることがあるのです。
入場料に関してはダメなので真似しないようにして下さいね。
(ミナレットに登るだけならおじさんに話せばいけるかも)

おじさんは,途中まで案内して,「ここから上までは通路が狭いので,1人で見ておいで」と言います。

●仰々しく鍵を開けた秘密の部屋への入り口

●階段を上がっていきます。

●頂上付近の階段。最後まで上りきると……。

てっぺんからひょっこりと顔を出します。なるほどいい景色です。

●シェルドルメドレセを斜め上の方向から見る。

●ウルグベクメドレセの内部を上方向から見る。

●遠くにはビビハニムモスクも見えます。

帰り道,ウルグベクメドレセの2階部分から階下の広場を覗くこともできます。

●2階部分の装飾

●ちょっと上から見るだけでも気持ちがいいものです。

●別のアングルから

●下からだと,このような感じ。

さっきのおじさんにありがとうと言って,次に移ります。

正面のティラカリメドレセ

さて,最後に真ん中のメドレセです。左右のメドレセと比べて背の高いミナレットはなく,それでこの広場にある種の調和が産まれています。
最初に左右2つのメドレセが立てられた後,一番最後にこのメドレセが建てられたんだそうです。

●ティラカリ・メドレセを斜めから。ミナレットはない。
0420

●中に入るとすぐドームがあります。

ここで注目するのは奥の部屋。そこの丸屋根の中は,さっきのティムールの墓と勝るとも劣らないほどの金ぴか屋根です。

●礼拝所なんだそうです。ここも煌びやか。

●まばゆい光。金塊が3kgも使われたのだとか。

●ドームの丸天井を内側から。きめこまやかな装飾です。

レギスタン広場だけでも見所がたくさんありました。
十分堪能して次に参ります。

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